室内犬を飼うにあたって、「犬のしつけ」の本を探しに本屋さんに行くと、いろんな「犬のしつけ」の本が並んでいます。
その中には、理論ばかりで実践向きでないものや、具体例がなくてわかりづらいものも多く、どれを選んでいいか困ってしまいますよね。
そこで本サイトが独自で調べ、初心者でも3分でわかる「犬のしつけ」を以下に記載しています。ぜひ、参考になさってください。
室内犬をしつける2つのタイミング
1つ目のタイミングは、生後3~12週までの間です。この時期に、犬は、犬同士のコミュニケーションの取り方や、人間や犬以外の動物に慣れることを学びます。これは人間に教えられるというより、お母さん犬や兄弟犬との触れ合いの中で覚えます。これを、「犬の初期学習」と呼んでいます。
早い時期に子犬を親犬や兄弟犬から引き離すと、学ぶ機会が奪われてしまい、犬として人間とともに生きていくための関係性を学ぶことなく成長してしまいます。そうなると攻撃的になったり、いつまでも人間に慣れなかったりといったペットとして不向きな性格になることがあります。
2つ目のタイミングは、生後12週以降犬が生きている間、続ける学習です。ここでは、犬が人間と暮らしていくうえで学ばなければならないことと、してはいけないことを学習します。これを、「犬の生涯学習」といいます。
どんなところで、どんな人たちに飼われているか、一頭だけの一頭飼いか多頭飼いかなどワンちゃんが暮らすシチュエーションの違いで、学習することが違ってきます。
室内犬へのご褒美と罰
犬の初期学習、生涯学習については先程述べましたが、それらの時期を通して、子犬同士、あるいは飼い主と犬、他の動物と犬との関係を学び、犬たちの脳内に記憶されていきます。
つまり、何かしらの行動を起こすと、ご褒美又は罰が与えられると学習することで、ワンちゃんは自らの行動を変えていきます。
具体的にはどんなことが犬にとって、ご褒美と罰になるのでしょうか?
犬にとってご褒美とは、
・ごはんやおやつが食べられる
・おもちゃで遊ぶことができる
・散歩に行ける
・ほめてもらえる
・なでてもらえる
一方、ワンちゃんにとって罰とは、
・ごはんやおやつを食べさせない
・たたかれる
・構ってもらえない
・閉じ込められる
などです。
室内犬へのご褒美について
食べることが大好きな犬たちにとって、ごはんやおやつをもらえることは、一番うれしいご褒美です。
なでる、散歩など犬たちがうれしく思うご褒美もたくさんありますが、なんといっても犬たちが喜ぶ最高のご褒美は食べ物です。それはしっかり覚えておいてくださいね。そして、犬に構ってあげることもご褒美になるし、逆に無視されることをとても嫌がります。
では、なぜ、ごはんやおやつが犬たちにとって大きな喜びになるのでしょうか?
それはごはんやおやつが、犬たちの本能の中で、「自分の命を守るために必要」ということを認識し、命の源であるごはんやおやつを食べさせてくれるあなたの指示に従う習慣があるからです。
そのため、ご褒美はワンちゃんがよい行動をした時にすぐに与えなければなりません。
その理由はご褒美をあげるタイミングが遅いと犬はご褒美ではなく、通常のごはんやおやつだと思ってしまうからです。
ですから、常日頃からすぐあげることができるようおやつを、ポケットに入れておき良いことをしたら、すぐに与えるのはとても効果的ですよ。
室内犬への罰について
ワンちゃんへの罰(嫌悪刺激といいます)の中で、最も望ましくないのは体罰です。
具体的には、手でたたく、蹴る、首輪を力任せに強く引っ張るなどのような直接的なものや、石を投げる、棒でたたくなどの道具を使った間接的なものがそれにあたります。
ワンちゃんに体罰を与えてしつけることは、ワンちゃんがノイローゼになるような危険性も高いのでおすすめできません。
ご褒美と罰をどのように与えるか
ご褒美と罰とはどんなものかは理解していただけたと思います。では、続いて、犬にご褒美や罰を与えるときの注意すべきポイントについてご説明します。
犬を待たせる、じらせる
犬が喜ぶこと、好きなこと、たとえば、おやつ、おもちゃ、遊び、あるいは触れ合いなどを事前に我慢させておくのです。我慢させておけば、それを得た時の喜びもひとしおで、ご褒美の効果が発揮され、しつけやすくなります。
同じ行動なのに、誉める時もあれば怒る時もあると戸惑う
同じ行動をしたのに「ポチ、えらい!」と褒められたと思えば、別のときには、「ポチ、ダメ!」と叱られたなら、犬はその行動が良いのか悪いのか判断ができなくなります。
「ポチ!」と呼ばれても、飼い主の下に行っていいのかどうかさえ混乱してしまうことさえありますから気を付けてくださいね。
室内犬の日常のしつけ
新しい環境になじませる
犬を迎え入れ、飼い始めると、家族みんながうれしくて、かまってしまいますが、犬は新しい環境で緊張し、精神的にも肉体的にもストレスが溜まっていますから、犬を飼い始めたら、まず環境に慣れさせることです。
トイレをきちんと教えましょう
トイレのしつけは、家に迎えた時から始めます。たとえ、間違った場所にしてしまっても叱るのはよくありません。排泄すると叱られると間違って覚えてしまって、隠れてしてしまうことさえあります。
トイレを設置するとき、トイレシートにワンちゃん自身の排せつ物のニオイをつけておくと「トイレはここでする」ということを学習してくれますから、トイレを購入しましたら早めに対応してあげてください。
室内犬のトイレのしつけ方
眠る場所とトイレの場所は別にする
犬は、自分が寝る場所でウンチやオシッコはしません。必ず寝る場所とトイレは離れたところに設置してください。
定時にトイレタイムを作りましょう
トイレタイムとは、寝ていて起きた時、ごはんを食べたり水を飲んだ時、元気いっぱい遊んだ後などにトイレに行かせる時間を設けることです。犬によっては、別の部屋から戻ってきたらオシッコしたりします。そういう時トイレの場所まで連れて行くといいでしょう。
トイレを探す様子を見たらすぐに連れていきましょう
犬はオシッコやウンチをする前のしぐさというものがあります。たとえば、ニオイを嗅ぎながら部屋の隅の方に行く、くるくる回りながらお尻を突き出す、お尻を床にくっつけるなどです。そういうしぐさをし始めたらトイレに連れて行ってあげてくださいね。
トイレの場所できちんと出来たら、褒めてあげましょう
毎日トイレのしつけをしていますと、犬はトイレの場所できちんと出来るようになります。正しくできたら、褒めておやつを与えてください。正しい行動をしたときにご褒美をあげることで、「ここでするのはいいこと」と覚えます。
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食事にもルールを作りましょう
ドッグフードは、いろいろなメーカーのものがありますが、値段だけで選ぶのではなく愛犬の年齢や体調に合わせるようにしてください。
通常主食となるのは、カリカリしたドライフードになりますが、開封して長時間経つと酸化したり傷んでしまう可能性があるので、大袋ではなく、適切な量で買うことをおすすめします。保管する場所にも気を付けて、開封したらなるべく早めに食べきるようにしてください。
犬の食事としては、ドッグフードとお水だけで栄養的には十分ですが、おやつなどおいしいものを食べさせて喜ばせたいと思うのは、あなたからすれば当然ですよね。
ただ、おやつを与えすぎるのもよくありません。1日に犬が摂取するカロリーの10%以内抑えるようにしてください。
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室内犬の健康管理とワクチン接種
愛犬が元気がない、食欲がなく食べない、吐いてしまうなどが続いたら、早く動物病院に連れていってあげてください。
ワクチン接種をしておけば、伝染病などは予防できます。子犬の混合ワクチン接種は生後6週間から数回、さらに成犬でも、1年に1回、ワクチン接種を行いましょう。
ワクチンで次のような病気が防げます
犬アデノウィルス2型感染症
主症状は、発熱、食欲不振、クシャミ、鼻水、乾いた咳などです。犬パラインフルエンザ同様、混合感染や二次感染すると重症化します。
犬ジステンパー
主症状は、高熱、目ヤニ、鼻水、クシャミです。元気がなくなり食欲をなくします。子犬がかかると、命にかかわることが多いです。
犬パラインフルエンザ
主症状は、鼻水、咳、微熱、扁桃腺の腫れなどです。混合感染や二次感染すると、重症化します。
犬レプトスピラ感染症
ネズミなどから、犬だけでなく人間などに伝染します。犬レプトスピラ感染症のワクチンは、数種類が開発されています。獣医さんに相談しましょう。
犬感染性肝炎(犬アデノウィルス1型感染症)
主症状は、嘔吐、下痢、発熱などですが、前ぶれなく突然死するケースもあります。
犬パルボウイルス感染症
主症状は、食欲減退、発熱、嘔吐、激しい下痢です。伝染力が強いので、多頭飼いでは、他のワンちゃんへの感染を注意しましょう。いったんかかると死に至ることがおおいです。
いかがでしたか?
「ワンちゃんのしつけ」といいますとお手やお座りなどを思い浮かべるでしょうが、ワンちゃんが毎日元気でいられるような健康管理も重要なワンちゃんのしつけです。
本記事を参考に、毎日楽しいワンちゃんとの生活が過ごせるように健康管理にも十分気を使ってあげてくださいね!